Microsoftの更新プログラムに不具合、アンインストールを勧告

日本時間10日に配信された月例セキュリティ更新プログラムの中の1件が原因で不具合が発生。Microsoftは配信を停止し、全ユーザーにアンインストールを呼びかけた。

» 2013年04月13日 08時43分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Microsoftが4月9日(日本時間10日)に配信した月例セキュリティ更新プログラムの中の1件が原因で、一部のコンピュータにブルースクリーンと呼ばれるエラーメッセージが表示されるなどの不具合が発生しているという。Microsoftは11日、問題の更新プログラムをアンインストールするようユーザーに呼びかけた。

 問題になっているのは、Windowsのカーネルモードドライバに存在する権限昇格の脆弱性に対処した更新プログラム「MS13-036」(KB2823324)。Microsoftによれば、これを適用したWindows 7で再スタートから復旧できなくなったり、アプリケーションが読み込めなくなったりするなどの不具合が一部のユーザーから報告されたという。

 この問題は、他社の特定のソフトウェアと組み合わされた場合に発生する可能性があるとMicrosoftは断定。具体的には、Kasperskyのウイルス対策製品との関係を指摘している。ただ、この不具合が原因でシステムエラーが起きたとしても、データが失われることはないと説明、Windowsの全ユーザーが影響を受けるわけではないとしている。

 それでも慎重を期して2823324の更新プログラムは配信を停止し、既に適用を済ませた全ユーザーにアンインストールを勧告した。アンインストールの方法を解説した技術文書も公開している。一般的な方法としては、Windowsの「コントロールパネル」から「プログラム」を選択し、「インストールされた更新プログラムを表示」をクリックして表示される一覧の中から「Microsoft Windows(KB2823324)のセキュリティ更新プログラム」を選択してアンインストールする。

 Microsoftは不具合を解決した上で、改めて更新プログラムを公開する予定だという。

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