Google、統合メッセージング機能「ハングアウト」を発表 iOSアプリも提供

「Babble」あるいは「Babel」という名称で発表されるとうわさされていたGoogleの統合メッセージングサービスは「ハングアウト」という名称になり、Android、iOS、Chrome版のアプリも公開された。

» 2013年05月16日 09時35分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは5月15日(現地時間)、年次開発者会議「Google I/O 2013」で新しい統合メッセージングサービス「Hangouts(日本では「ハングアウト」)を発表した。

 hangout

 ハングアウトという名称はこれまで、Google+のビデオチャット機能の名称だったが、Google+のビデオチャット機能、メッセージング機能、Gmailのチャット、Google Talkの総称になった。

 Google+内で使える他、米AppleのiOSアプリ、Android端末用アプリ、Chromeの拡張機能が公開された。これにより、Googleアカウントでログインすれば、Windows PC、Android端末、iOS端末でテキストメッセージの送受信、チャット、ビデオチャット、写真共有などができる。

 エンジニアリング担当上級副社長のヴィック・ガンドトラ氏は、現行のリアルタイムコミュニケーションツールは、Googleの製品も含めてOSが異なると使えなかったりチャットはできてもビデオチャットはできなかったりと使いにくいが、新生ハングアウトはそうした問題を解消したと語った。

 例えばChromeブラウザで開いたGmailからチャットを開始すると、相手にハングアウトのプッシュ通知が届き、iPhoneアプリのハングアウトで返事ができる。Gmailのビデオチャットアイコンをクリックすると、ハングアウトの画面になる。

 hangout 1 Gmailからのメッセージ(左)をiPhoneのハングアウトで受けたところ

 ハングアウトはFacebookのメッセージと同様にタイトルを付けて保存できる。例えば家族のハングアウトを保存しておくと、テキストメッセージや動画チャット、写真のやりとりなどのコミュニケーションがすべて保存され、さかのぼって閲覧できる。ハングアウトは1対1でも、10人までのグループとしても保存できる。

 hangout 2 Google+でグループハングアウトを保存する

 Google I/O開催前には、BabbleあるいはBabelという名称でこのようなメッセージングサービスが発表されるといううわさがあった。うわさではGoogle Voiceも統合されるとみられていたが、発表段階ではまだ統合されていない。

 この他のGoogle I/Oの基調講演で発表された新サービスについては別記事を参照されたい。

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