Googleのラリー・ペイジCEOに続き、Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOも米連邦政府による極秘プログラム「PRISM」への参加を否定する声明を、個人のFacebookアカウントでの投稿という形で発表した。
米Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOは6月7日(現地時間)、米連邦政府による極秘プログラム「PRISM」について、“個人としての反応”をFacebookアカウントで発表した。
これは、米Washington Postが6日、米国家安全保障局(NSA)と米連邦捜査局(FBI)が、PRISMと名付けられた極秘プログラムを通じて「米国の9社の主要インターネット企業のセントラルサーバに直接アクセス」し、音声、動画、写真、電子メール、文書、接続履歴を含む膨大な量のデータを収集していると報じたことを受けたものだ。
同日、米Googleのラリー・ペイジCEOも、署名入りの公式ブログで同様の声明を発表している。
Facebookは6日にジョー・サリバンCSO(最高セキュリティ責任者)が、「われわれはいかなる政府機関にもFacebookのサーバへの直接アクセスを提供していない。任意の個人に関する情報提供要請に対しては、その要請がすべての関係法令を順守しているかを慎重に検討した上で、法律で義務付けられている範囲の情報のみを提供するようにしている」という声明を発表している。
ザッカーバーグ氏の投稿の全文訳を以下に掲載する。
PRISMについてのとんでもない報道について、個人的に答えたい。
Facebookは、米連邦政府のものであろうとその他の政府のものであろうと、われわれのサーバへの直接アクセスを提供するいかなるプログラムにも参加したことはない。われわれは、いかなる政府機関からも、Verizonが受けたと伝えられているような膨大な情報やメタデータの提供を求める広範な要請を受けたことは一度もない。たとえ受けたとしても、われわれはその要請に積極的に抵抗する。われわれは昨日までPRISMについて聞いたこともなかった。
Facebookは、政府当局からデータ要請を受けた場合、その要請が正規の手続きを経た順法なものであるかを慎重に精査し、その要請が順法である場合のみ情報を提供している。われわれは、あなたがたの情報を安全に保つため、今後も積極的に戦っていく。
われわれは、すべての政府に対し、公共の安全を守るためのすべてのプログラムに関し、もっと透明になることを強く奨励する。そうすることが、長期的に見て、国民の自由を守り、われわれが望む安全で自由な社会を創造するための唯一の方法だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.