極寒という気象条件と水力発電を利用できるスウェーデンのルレオで、Facebook初の海外データセンターが稼働を開始した。
米Facebookは6月12日(現地時間)、スウェーデンのルレオのデータセンターの稼働を開始したと発表した。同社初の米国外のデータセンターになる。
北極圏の近くという気象条件と、ボスニア湾に注ぐ大河川ルール川の水量に恵まれ、同データセンターは世界で最も効率的で持続可能性の高いデータセンターの1つだとFacebookは説明する。
同社は現在、レゴン州プラインヴィル、北カリフォルニア州のフォレストシティでデータセンターを運営しており、年内には米アイオワ州アルトゥーナに建設中のデータセンターも稼働させる計画だ。
ルレオのデータセンターで使うエネルギーは100%再生可能でそのほとんどは水力発電によるものという。稼働で発生した熱はオフィスの暖房に流用する。また、これまでの同社のデータセンター同様に、Facebookが主導する省電力・低コストのデータセンター構築イニシアチブ「Open Compute Project」に基づいて設計されている。Green Gridが提唱する電力効率指標「PUE」の値は1.07。
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