ドイツの研究チームによると、iPhoneなどで公衆無線LANにアクセスする際にiOSによって生成されるパスワードは50秒足らずで破られる恐れがあるという。
米AppleのiPhoneなどで公衆無線LANにアクセスする際にiOSによって生成されるパスワードは安全性が低く、簡単に破られてしまう恐れがあるという研究結果をドイツの研究チームが発表した。
フリードリヒ・アレクサンダー大学の研究チームの発表によると、iOSがWi-Fiモバイルホットスポットに接続する際に生成するパスワードは、特定の単語リストに基づいて生成され、わずか1842のエントリーしか考慮されていないことが分かった。
しかも、その単語リストから単語を選択するプロセスはランダム性に欠けるため、生成されたパスワードは50秒足らずで破られる恐れがあるという。研究チームの実験では、ほかのモバイルプラットフォームにも同様の問題が存在することが判明したとしている。
Mac専門のセキュリティソフトメーカーintegoは、6月19日のブログでこの問題を取り上げ、ユーザーの自衛策として、iOSによって生成されたパスワードを自分で変更すれば対策を強化できると指摘している。
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