「iOS 6.1.3」ではパスコードロック回避の脆弱性など6件の脆弱性が修正された。脱獄(Jailbreak)ソフトの「evasi0n」は利用できなくなるという。
米Appleは3月19日、iOSのセキュリティアップデートとなる「iOS 6.1.3」を公開した。3GS以降のiPhoneと第4世代以降のiPod touch、およびiPad 2以降が対象となる。
同社のセキュリティ情報によると、iOS 6.1.3では計6件の脆弱性に対処した。脆弱性はdyld、カーネル、Lockdown、Passcode Lock、USB、WebKitにそれぞれ存在する。
このうちパスコードロックの脆弱性では、端末に物理的にアクセスできる人物がスクリーンロックを回避できてしまう恐れがある。また、WebKitの脆弱性は、細工を施したWebサイトを使って悪用され、任意のコードを実行される恐れがある。
また、Mac専門のセキュリティ企業Integoによれば、今回のアップデートでは、人気の脱獄(Jailbreak)ソフト「evasi0n」が利用していた脆弱性も修正された。これでevasi0nは利用できなくなる見通しだという。
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