AIエージェント導入の「壁」になるのが、サイロ化したデータとガバナンスの未整備だ。ServiceNowはこの課題をどう解決しようとしているのか。年次イベントで発表された新機能群を紹介する。
業務システムにAIエージェントを組み込もうとしても、データが部署やアプリケーションごとに分散している企業は多い。データのサイロ化は、AIエージェントが意思決定すべき場所でガバナンスが効かないという問題に直結する。結果として、AIが「推奨はするが実行はできない」状態にとどまるケースが目立つ。
ServiceNowは、米国ラスベガスで開催した年次カスタマー・パートナーイベント「Knowledge 2026」(開催日:2026年5月6日《現地時間》)、この課題に対応する新機能群を発表した。リアルタイムかつガバナンスを確保した企業データを基盤に、自律型AIを業務で運用するためのデータ機能群が中心となる。
今回発表された機能は、データ基盤、分析、ガバナンス、エージェント制御の4領域にまたがる。主な機能は次の通りだ。
キウイフルーツ販売大手Zespriのティム・ロイド氏(デジタル運用責任者)は新機能群について次のように述べる。「ServiceNowプラットフォームとAI機能の価値は、人がどう働くかにあり、基幹業務システムを置き換えることではない。当社のERPと運用プラットフォームをまたぐデジタルワークフローレイヤーとして機能している。Workflow Data Fabricによってシステム間でリアルタイムにデータを連携、処理し、従業員の協業やタスクの自動化、課題解決を迅速化できる」
Workflow Data Fabric with ServiceNow Otto、ServiceNow Data Catalog、RaptorDB ProのLive Connect、Live Archive、Live Perform」、ServiceNow MCP Registry(Innovation Lab経由)はいずれも提供を開始している。Autonomous Data Governance、Workflow Data Network Partner Passportは2026年後半の提供を予定する。MCP RegistryにおけるA2A(Agent to Agent)エージェントカードのサポートも2026年に提供を開始する予定だ。
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