日立のDB製品「HADB」が業界標準ベンチマークで新記録 初の“100テラバイト級”に

日立のデータベース製品「HADB」が、DBシステムのベンチマークテスト「TPC-H」で世界で初めて“100テラバイト級”として認定された。

» 2013年10月21日 19時35分 公開
[ITmedia]

 日立製作所(以下、日立)のデータベース(DB)製品「Hitachi Advanced Data Binder プラットフォーム」(HADB)が、DBシステムの業界標準ベンチマークテスト「TPC-H」で世界で初めて“100テラバイト級”として認定された。日立が10月21日に発表した。

 HADBは、日立が東京大学との共同研究に基づき製品化したDB製品。データ入出力要求の発生順序とは無関係な順序で非同期にデータを処理する「非順序型実行原理」によってDB処理を高速化したのが特徴で、HDD構成/SSD構成のストレージ環境の両方で、従来型のDBエンジンと比べて約100倍のデータ検索処理性能を確認したとしている。

 今回、TPC-Hの最大規模である100テラバイト級のテストで8万2678QphH/100テラバイト(DB検索処理性能の指標)を記録。TPC-Hに登録されているDB製品は従来30テラバイト級までで、100テラバイト級のリストに「世界で初めて」(日立)登録されたという。

 ベンチマークテスト時の構成は、DBにHADB、サーバに「BladeSymphony BS2000」(8基のCPU(80コア)構成、2テラバイトメモリ搭載)×4、ストレージに「Hitachi Unified Storage 150」(900Gバイト 1万rpm SAS HHD×100台)×16をそれぞれ採用した。

 日立は「100テラバイトという大規模なDBの検索処理において、日本発の高速DBエンジンが優れた性能を発揮できることが、国際的な基準のもとで公的に証明された」とコメントしている。

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