Amazonが先日買収を発表した米電子コミック配信大手のComiXologyがiOSアプリをアップデートし、Kindleアプリ同様に有料コンテンツは公式サイトからダウンロードするようにした。30%の“Apple税”回避が目的とみられる。
米電子コミック配信大手のComiXologyは4月26日(現地時間)、iOS版コミック配信アプリをアップデートし、有料コンテンツのアプリ内購入機能を削除した。
ComiXologyについては、米Amazon.comが今月10日に買収することを発表している。AmazonはKindleアプリのiOS版にもアプリ内購入機能を付けていない。iOS版Kindleで有料の電子書籍を読むには、WebブラウザでKindle Storeから購入してからアプリで同期する必要がある。
米AppleはApp Storeにアプリを登録するメーカーに対し、アプリ内での課金やコンテンツ販売の手数料として売り上げの30%を要求しており、Amazonはこの手数料を回避するために上記のようなシステムにしているとみられている。
ComiXologyのアプリアップデートにより、同社の電子コミックをアプリで読むには、Kindleと同様にまずWebブラウザでcomiXology.comからコミックを購入してからiOSアプリに同期することになる。
ComiXologyはこのアップデートに当たり、過去に有料コンテンツを購入したユーザーに30日間有効の5ドルの電子ギフトカードを提供する。
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