Squareが、モバイル決済アプリ「Wallet」の提供を終了し、その改善版「Order」をリリースした。発注だけでなく決済までを入店前に済ませ、商品のテイクアウトが可能だ。
米モバイル決済のSquareは5月12日(現地時間)、ショップやレストランに入店する前にあらかじめ発注/決済できるiPhoneアプリ「Square Order」をリリースした(Android版はβ版)。現在、Orderを利用できる地域はサンフランシスコとニューヨークのみ。
同日、2011年に米国でiPhoneおよびAndroid向けに公開したモバイル決済アプリ「Square Wallet」をそれぞれのアプリストアから削除した。
WalletとOrderの大きな違いは、Walletは発注は入店前にできたが決済はレジで行う必要があったが、Orderでは決済までが入店前に済む点だ。Walletはレジが混んでいれば、決済のために列に並ぶ必要があるが、Orderならすぐに商品をテイクアウトできる。
Orderの使い方は簡単だ。Squareと提携しているショップやレストランをアプリ画面から選択し、欲しい商品を発注してしばらくすると、テイクアウトの準備ができたというプッシュ通知が来るので店のレジに行って商品を受け取る。料金はSquareに登録してあるクレジットカードから自動的に引き落とされる。
Squareは最近、Re/codeのインタビューで、Square Walletにはあまり利用価値がなかったと認めた。Walletの現行ユーザーのサポートは続けるとしている。
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