Googleが10億ドルで買収するとうわさされるゲーム実況動画配信のTwitch Interactiveが、Twitchの前身であるライブ動画サービス「Justin.tv」を閉鎖した。
ゲーム実況動画配信「Twitch」を手掛ける米Twitch Interactiveは8月5日(現地時間)、Twitchの前身ともいえるライブ動画サービス「Justin.tv」を同日閉鎖したと発表した。モバイルアプリとAPIの提供も終了した。
同サービスのサイトには既にログインできなくなっており、創業者らによる動画メッセージとユーザーへのFAQが表示される。
Twitch Interactiveは、2007年3月に起業家のジャスティン・カン氏がJustin.tvとして立ち上げたライブ動画サービスが前身。Justin.tvは、Webカメラの映像をただひたすらストリーミングするというサービス。カン氏が自ら頭に装着したWebカメラで日常をストリーミングすることで始めた。同年10月に一般ユーザー向けに公開し、公開後8カ月で100万人のユーザーを獲得した。
Justin.tvでゲームのストリーミングが人気を集めていることに着目した創業者らは2011年、新たにゲームストリーミングに特化したサービスTwitch.tvを立ち上げ、これがJustin.tvを上回る人気を博したため、2014年2月に社名をTwitch Interactiveに変更した。
FAQには「なぜJustin.tvを閉鎖するのか?」という設問があるが、その回答は「今やわれわれはリソースをTwitchに集中しており、これは残念ながらJustin.tvをシャットダウンする必要があるという意味だ」とのみ説明されている。
Twitchに関しては米Googleが約10億ドルで買収するとうわさされており、Justin.tvの閉鎖はこの買収に関連するとみられる。
Justin.tvのユーザーは、今のところJustin.tvのアカウントでTwitchにログインできるが、Twitchの利用を続けるためには特設ページで9月5日までにアカウントをTwitchに移行する必要がある。
Twitchでは今のところ、ゲームストリーミング以外はできない。Twitchは、ゲーム以外のストリーミングをしたいユーザーに対しては、YouTube、Ustream、Livestreamなど他のサービスを利用するよう奨励している。
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