12月施行の「ストレスチェック義務化法」、NECソリューションが対策サービス提供へ

NECソリューションイノベータは、企業のメンタルヘルス対策を支援する「メンタルヘルスケアサービス」の提供を開始する。

» 2015年03月31日 09時00分 公開
[ITmedia]

 NECソリューションイノベータが、「メンタルヘルスケアサービス」の提供を開始すると発表した。同サービスは、「セルフチェック」「ラインケア」「セルフケア」の3つの側面から企業のメンタルヘルス対策を支援するソリューション。2015年12月から施行される、ストレスチェック義務化法案に対応し、従業員や職場環境の継続的な改善サイクルを実現する。

Photo サービスイメージ

 NECソリューションイノベータでは2009年から、従業員を取り巻く環境を改善する「ラインケア」と、従業員のストレスへの対処力強化を支援する「セルフケア」に着目した研究開発を開始。2014年からは、「メンタルヘルスチェックツール for SaaS(トライアル版)」を無償で提供し、現在約70社の導入実績がある。

 同ツールの「ラインケア」機能は、従業員のセルフチェック結果を集計し、職場が抱えるストレス状態を分析できる。また「セルフチェック」機能では、厚生労働省研究班が作成した「職業性ストレス簡易調査票」をベースとしたストレスチェック機能を搭載し、ストレスチェック義務化法への対応を支援する。

 今回提供開始する「メンタルヘルスケアサービス」は、「メンタルヘルスチェックツール for SaaS(トライアル版)」の「ラインケア」「セルフチェック」それぞれの機能を強化している。「ラインケア」では職場分析詳細リポートを作成でき、職場間の比較や経年比較をグラフで視覚的に表示できるようになった。「セルフチェック機能」では、企業独自のアンケート項目を10問まで追加し、企業の特性に合わせた調査を行うことができるようになった。

 また、「認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapy、以下CBT)」をベースに、CBTの専門家として知られる認知行動療法研修開発センター理事長の大野裕氏と共同で開発した「CBTスキルツール」もサービスの中に組み込んだ。このツールは、サービスの「セルフケア機能」として個人のメンタルヘルス対策を支援する。本ツールからの問いかけに対して、従業員が困っていることや解決したい問題を入力し、さらにツール側が共感やねぎらいの言葉を交えながら問いかけを重ねることで、CBTの手法に基づいた支援を行う。

 「メンタルヘルスケアサービス」はSaaS型とパッケージ(オンプレミス:自社導入)型の2種類があり、NECソリューションイノベータでは、サービス提供開始後3年間の販売目標をSaaS型で2万社、パッケージ型で1000社としている。

 価格はSaaS型のスタンダードが42万8000円、プレミアムが52万4000円(それぞれ利用ID 400、1年利用の場合。うち初期費用2万円)。パッケージ型のスタンダードが100万円、プレミアムが137万円(それぞれ利用ID 1000の場合)。

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