Facebookメッセンジャーの位置情報が初期設定で有効になっていることを知らずに使っているユーザーに警告する目的で、ハーバード大学の学生が位置情報で友達をストーキングできるChrome拡張機能を公開した。
Facebookメッセンジャーで位置情報を有効にしている相手の送信位置をかなり正確に地図上に示すChrome拡張機能「Marauders Map」(marauderは“襲撃者”という意味)がChromeウェブストアで公開された。
開発者でハーバード大学の学生であるアラン・カンナ氏は5月26日(現地時間)に公開したMediumの投稿で、この拡張機能を公開した目的を、「生活のデジタル化が進むにつれ、われわれのプライバシーは失われ続けていると常に言われているが、それを目の当たりにすることが少ない」ため、警鐘を鳴らすためと説明している。
Facebookメッセンジャーの位置情報は初期設定で有効になっている。有効なままメッセージを送ると、メッセージの送信時間の前にピンのマークが表示され、これをクリック(あるいはタップ)すると地図が表示されて位置情報が分かるようになっている。
Marauders Mapはこの機能を利用しており、インストールしてChromeブラウザでFacebookのメッセンジャーを全画面表示で開くと、ページの左下に地図が表示される。この地図の検索枠で友達を検索すると、相手がメッセンジャーで位置情報を有効にしていると、地図上に最新メッセージの投稿場所が小さな円形のプロフィール画像で表示される。
この円をクリックすると「Back」という表示と、過去の送信場所を示す複数の円が表示される。この円をクリックすると、それぞれの送信日時が表示される。つまり、その相手がいつ、どこからメッセージを送ったかが分かるわけだ。
本稿筆者の友達はほとんどが位置情報を無効にしているため、どの程度正確なのかあまり試せなかったが、ある人の自宅にかなり近い位置が確認できた。
モバイルアプリ版のFacebookメッセンジャーで位置情報を無効にするには、右上の歯車アイコン→位置情報の□のチェックを外しておけばいい(Androidの場合)。
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