“買わない理由”もビッグデータ分析で“見える化” 日立の店舗向けソリューション

店内に設置したカメラと測域レーザーで来店者の人数や属性、動きを測定し、収集したビッグデータを分析。今まで取得が難しかった非購買者の行動分析が可能になるのが特徴だ。

» 2015年07月22日 07時00分 公開
[ITmedia]
Photo ファミリーマートをはじめとする一部店舗で先行導入されている

 店内に設置したカメラと測域レーザーで来店者の人数や属性、動きを測定し、ビッグデータ分析の結果をリポートにまとめて提供――。日立ソリューションズが、ビッグデータ分析で店舗の売上向上を支援するソリューションの提供を開始した。

 このソリューションを利用することで、店舗は購買者の行動に加え、今まで取得が難しかった非購買者の行動分析が可能になる。これにより、機会損失の原因や商品棚の興味・関心度を計れるようになるという。

 同ソリューションは、ファミリーマートをはじめ、小売業、サービス業の一部店舗で先行導入されており、日立ソリューションズは、これまで培ったノウハウを基にカメラや測域レーザーの設置場所、データの分析方法、活用法などについてきめ細かく対応する。分析作業は、伊藤忠テクノソリューションズと協同で行っている。

 店舗の入り口周辺に設置する専用のカメラで、来店者の属性と人数を測定するが、プライバシーに配慮して来店者の画像をシステムに保存せず、画像から推定した性別・年齢のデータだけをデータベース上に保存する。店舗側は取得したデータの分析結果から来店者の属性や、場所・時間ごとの行動、滞留状況を把握できるようになり、商品企画や店舗設計、キャンペーンの効果測定などに活用できる。

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 日立ソリューションズは今後、クラウド型サービスや分析ツール、テンプレートの提供を予定している。

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