Windows 10のワンクリック詐欺対策

事前に「システムの復元」を有効にしておこう。

» 2015年10月01日 15時52分 公開
[ITmedia]

 情報処理推進機構(IPA)は10月1日、Windows 10でワンクリック請求詐欺に遭った場合の復旧手順書を公開した。8月と9月で18件の相談が寄せられ、事前の備えを呼び掛けた。

 PCなどでワンクリック請求画面が表示された場合、IPAは「システムの復元」やPCの初期化による対応を推奨する。手順書の中では対応フローやPCで事前に講じておくべき設定方法などを解説している。

被害に遭った時の対応フロー(IPAより)

 「システムの復元」に関しては、以前のWindowsではデフォルトの設定が「有効」になっていた。しかし、Windows 10ではアップグレード時やクリーンインストール時などの際に、デフォルトの設定が「無効」になっている場合があり、これを「有効」にしておく必要がある。

Windows 10での「システムの復元」

 Windows 10で「システムの復元」を設定する手順は、「スタートメニュー>すべてのアプリ>Windows システム ツール>コントロールパネル>システム>システムの詳細設定>システムの保護」、もしくは「スタートボタンで右クリック>システム>システムの詳細設定>システムの保護」で行う。

マイクロソフトのQ&Aコミュニティにも「システムの復元」に関する質問が寄せられている

 IPAは、「システムの復元」を活用することでワンクリック詐欺に限らず、システムの動作が不安定になった場合などでも有効な対策になると解説し、設定を「有効」にすることを勧めている。

 ネット上では一部のユーザーから「システムの復元が無効化された」との報告が散見されるが、有効な設定になっているユーザーも多い。無効化されてしまう理由は不明だが、「ストレージ容量の少ないデバイスでは無効」「頻繁なWindows Updateでシステムの復元ポイントが増え過ぎるからでは」といった様々な憶測も飛び交っている。

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