Safe Browsingの警告を解除させる目的でポリシー順守と違反を繰り返すWebサイトを「Repeat Offenders」に指定する。
米Googleは11月8日、Web上の不正コンテンツ阻止を目指す「Safe Browsing」のポリシーを改訂し、違反を繰り返すWebサイトに対する対策を強化した。併せてSafe Browsingの新サイト開設も発表した。
Safe Browsingでは、マルウェアや迷惑ソフト、フィッシング詐欺などを禁じたGoogleのポリシーに違反するサイトに対して警告を表示している。違反サイトについてはWeb管理者からのリクエストがあれば審査を行い、危害がなくなったとGoogleが判断すれば、この警告は解除される。
ところが一定期間、不正行為を中止して警告を解除させ、その後再び不正行為を再開するWebサイトが現れるようになったという。
そこでGoogleはこうした状況に対応してポリシーを改訂し、11月8日以降、警告を解除させる目的でポリシー順守と違反を繰り返すWebサイトを「Repeat Offenders」(再犯者)に指定することにした。対象となるのは、意図的に不正なコンテンツを掲載しているWebサイトのみ。ハッキングされて不正なコンテンツを仕込まれたWebサイトは、Repeat Offendersには分類されない。
Repeat Offenderに指定されたWebサイトは、30日の間、管理者がSearch Consoleから審査をリクエストすることができなくなり、Webサイトには警告が表示され続ける。「今後も進化する脅威に対してポリシーやプラクティスの更新を続ける」とGoogleは表明している。
一方、Safe Browsingの新サイトでは、ユーザーが不正なWebサイトを報告しやすくするとともに、開発者向けの情報提供やGoogleのポリシーの周知に活用活用する。
Safe Browsingで特定した問題について解説する「Transparency Report」や、管理者向けの「Search Console」「Safe Browsing Alerts for Network Administrators」といったツールを集約したハブとしての役割も持たせるという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.