Watsonの技術を活用し、コンテンツに含まれる意味を検出し、タグ付け作業を効率化するなど、デジタルコンテンツを効果的かつ効率的に管理できるという。
日本IBMは2月15日、IBMの認識技術「Watson」を適用したコンテンツ管理ソリューションの新製品「IBM Watson Content Hub」の日本語版を2月20日から提供すると発表した。無料トライアル版も公開する。
同社によれば従来のコンテンツ管理ソフトウェアは、画像や文書などを入力する際に、それらが見つかりやすくなるように「タグ」を複数入力する必要がある。適切な用途で効果的に検索されるには、タグを正しい意味合いで付けることが重要となり、該当コンテンツの深い理解も必要とされていた。しかし、デジタルコンテンツ数が増えている今日の状況では、そのようなタグ付け作業にかかる工数は負担になっていると指摘する。
同ソリューションでは、画像コンテンツに含まれる意味を検出し、場面や対象物、顔のイメージなどを分析して何が起こっている場面なのかを理解するIBM Watson API「Visual Recognition」を活用。高精度のタグ付けを提案し、こうした負担を軽減するという。
IBM Watson Content Hubに入力したコンテンツは、高速でコンテンツデリバリーネットワーク上に配置される。マーケティング担当者やWebサイト管理者といったコンテンツの利用者は、それらを検索し、そのコンテンツのURLを指定することにより、作成中もしくは管理しているWebサイトやモバイルアプリなどで利用できるとしている。
価格体系は3種類の従量課金制で、アセットストレージが10GBの「Base」は月額3万3600円から、25GBの「Standard」は6万7100円から、50GBの「Plus」は20万1300円から。製品に新機能が追加された場合もすぐに新しいバージョンを利用できるのも利点。
こうした学習機能を持つ画像認識アプリケーションの応用が進むと、タグ付けだけでなく、Webサイトなどで利用する画像の最適化を図るといった用途も可能になると期待される。
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