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» 2017年04月27日 18時00分 公開

『ビジネス2.0』の視点:これから、クラウドビジネスでどう戦っていくのか (2/2)

[林雅之,ITmedia]
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クラウドを中心とした運用効率化、ガバナンス強化のためのサービスやソリューションの提供

 クラウドサービスの導入が進むにつれて、AWSやAzureなどを含めた複数のクラウドサービスの効率的な運用管理に関するニーズが高まっています。

 マネージドクラウドサービスやクラウドマネジメントプラットフォームなどを含め、自社でトータルソリューション的に提供できるクラウド事業者や、AWSやAzureなどのクラウドサービスをベースとしてソリューションを提供するクラウドインテグレーターという位置けは、ますます重要になっていくでしょう。

パートナーアライアンスモデルが鍵に

 企業の基幹系のシステム基盤から、IoTやビッグデータに代表されるデジタルサービスの基盤まで、ユーザー企業のクラウドの活用は多岐にわたっています。

 その中で、パートナーセールス中心のエコシステムから、サービスやソリューションの連携性を高め、共同投資や共同開発も枠組みに入れたパートナーアライアンスの構築が重要となっていくでしょう。

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 クラウドビジネスは、戦国時代に例えれば、“戦国武将による勢力(陣地)争い”になりますので、“どれだけ有力武将と組んで陣地を拡大できるか”が重要なポイントになります。

 特に国産のクラウド事業者は、国内市場を中心としたアライアンスが多くの比率を占めているため、グローバルファーストのアライアンスモデルの構築を進めていくことが、この先、日本市場が縮小する中、規模の経済が左右する世界であるグローバルクラウド市場で生き残るための大きな鍵となるでしょう。

どこまでイノベーターを取り込むか?

 サーバレスコンピューティングやコンテナなどをはじめとする先進的な技術は常に進化を遂げています。海外のクラウド事業者は、イノベーターに位置付けられる先進的なユーザーを取り込んでいくため、これまで想像しなかったようなサービスも展開しています。

 イノベーターを取り込むためのサービス展開は、市場を大きくリードするための大きな武器にはなりますが、この流れをキャッチアップして、リードしていくためには、相当の投資と労力が必要となります。どこまで、イノベーターを取り込み、収益の柱に育てていくかは、意見が分かれるところでしょう。

多くの事業者にとっては難しい局面に

 クラウド市場は、パブリッククラウドとプライベートクラウドがともに成長し、デジタル化の進展とともに成長率がさらに伸びていくと予測されています。

 しかしながら、市場の寡占化が進み、事業の撤退を余儀なくされる事業者もこれまで以上に出てくる可能性は否定できません。

 クラウド事業者は今後、どのように生き残りをかけて事業を展開していくのか、撤退を選択するのか、サービス強化などを図っていくのか。大きな踊り場にきているといえるでしょう。

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