新入社員として、または転職や異動で新しい職場のメンバーになったとき、嫌われないためのコツを伝授します。
この記事は吉田賢治郎氏のブログ「けんじろうとコラボろう!」より転載、編集しています。
社員食堂や飲み屋で、新入社員が「俺の配属された〇〇部さあ、最悪なんだよね」などと不満や悪口を言っているのを聞いたことがあるだろう。また、新しい部長が来て今まで一生懸命頑張ってきたことを全否定されるような改革を訴えられることに嫌気が差すこともあるのではないだろうか。
新人が初めて配属されたときや、転職や異動などの際に、新たな環境への期待や不安、「早く認められたい、良い評価を得たい」とはやる気持ちから、新しい職場の同僚や上司、自分のメンバーとうまくいかず、本人にそのつもりはなくても、孤立してしまうことは多いようだ。
そこで、私自身が経験から得た気付きをもとに、新しい職場で「してはいけないこと」を7つ、紹介したい。
なお、「本来どうあるべきか」や私のリーダーシップ哲学ではなく、「現実の世界でうまくいくために」という視点で、自戒の念を込めて書いたものを公開しているので、その点はご留意いただきたい。
会議の席でカッコイイ、あるいは気の利いた意見を言って認められたい、という衝動に駆られることがあるだろう。
しかし、まずは新しい配属先の価値観、状況、優先順位などを理解し、行動と数字で認められるようにすべきだろう。
後々、「思ったほどではない」と思われるよりも、「思ったよりやるなあ」と思われる方が良いはずだ。過度な期待を持たれてしまい、後で評価はずれと思われてしまったら、良い仕事は回ってこなくなるだろう。
自分の実力を知ってもらうことは必要だが、必要以上の期待を持たれないように、言動に気を付け、謙虚に振る舞おう。
知ったかぶりと自慢話は、人間を薄っぺらく見せる。
分からないことがあったら、まず自分で調べ、それでも分からなけば、素直に質問して学ぶ姿勢が大切である。新しい職場に配属された直後こそ、質問できる大切な時期だと考えよう。
配属先に問題が見つかっても、その根本的な理由や、職場の文化、状況を理解できておらず、解決策も提案できない状況では、指摘するべきではない。そのような無責任に問題点をあげつらうようなことをするようでは、今まで改善の努力をしてきたであろう同僚や上司との良い関係は築けない。
まずは、問題や制約といったものが存在するのは当然のことと考え、与えられた環境の中で最高のパフォーマンスを出すことに注力しよう。
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