工具を使わずに内部パーツを交換できる良好なメンテナンス性や、ケーブルを極力省いて最適なエアフローを確保するのは従来モデルを継承する。P920は55リットルと大型のシャシーを採用するが、前面吸気/背面排気を徹底し、エアーバッフルと呼ばれるカバーを使うことで2基のCPUの熱が混ざらないようにすることで、システムファンを3基に抑えている。騒音面と消費電力の両面で大きな効果があるという。
P920のボディーサイズは、200(幅)×620(奥行き)×440(高さ)mm、1400W(ワット)で80PLUSプラチナ相当の電源ユニットを内蔵する。拡張スロットはPCIe x16が5基、PCIe x4が3基、5型ベイは最大3、3.5型ベイは最大6(または2.5型×10)となる。
一方のP720はボディーサイズが175(幅)×470(奥行き)×440(高さ)mm、900Wまたは690Wで80PLUSプラチナ相当の電源ユニットを備える。拡張スロットはPCIe x16が3基、PCIe x8が1基、PCIe x4が1基、PCIが1基だ。5型ベイは最大2、3.5型ベイは最大5(または2.5型×10)となる。
OSは64ビット版Windows 10 Proと64ビット版Windows 7 Professional(SP1)に対応。Windows 10 Pro for Workstationsのライセンスキーを搭載しており、上位のエディションにアップグレードすることも可能だ。
レノボでは、今後もワークステーション市場の規模が大きくなると判断し、2017年4月からワークステーション専任の部隊を立ち上げている。レノボ・ジャパン ワークステーション製品事業本部 事業本部長 林淳二氏は、「ワールドワイドのワークステーション市場では16〜17%のシェアで3本指に入っているレノボだが、ここ日本でのシェアは一桁台にとどまっている。7月20日には超小型ワークステーション『ThinkStation P320 Tiny』を発表し高い評価を得た。今回、ハイエンドなモデルを投入することによって市場での存在感をあげていきたいし、数%でも生産性を上げたいというお客さまのご要望にお応えしたい」と意気込みを語った。
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