AIを駆使したMicrosoftのインサイドセールス、その効果はMicrosoft Focus(3/3 ページ)

» 2017年12月16日 08時00分 公開
[大河原克行ITmedia]
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21世紀のデジタルセラーとして自らDXを実践

 もう1つ見逃せないのが、インサイドセールス事業本部は、自らがDXを実践する組織でもあるという点だ。

Photo 日本マイクロソフト社内に設置されたインサイドセールス事業本部の様子

 実は、インサイドセールス事業本部が利用するデジタルツールには、Microsoftの製品が数多く使われている。

 リード管理では「Dynamics 365 CRM」、パフォーマンス管理では「Azure Insight」、進捗状況をトラッキングする部分では「Power BI」、セールスコールには「Skype for Business」などだ。もちろんMicrosoft社内のシステムにMicrosoft製品を使用するのは当然だが、これを最先端のデジタルセリングに活用し、課題などを開発部門にフィードバックして改善を加えているという。

 さらに、過去の取引の状況などを蓄積し、インテリジェントな予測に基づく販売モデルを導入したり、ソーシャルセリングを活用したり、顧客の状況をマッピングして最適な提案を行ったりといったように、新たなセールスモデルを実践し、これを、将来的には顧客に提供することも視野に入れている。

 日本マイクロソフトの高橋明宏事業本部長は、「新たなインサイドセールス事業本部は、自らが21世紀のデジタルセラーになることを目指すものになる」とする。

 こうして見ると、インサイドセールス事業本部がさまざまな観点から新たな挑戦を行っている組織であることが分かる。この半年間は、新たな仕組みを日本市場に導入するための助走段階だったといえるだろう。2018年以降に、本格的な活動へとフェーズチェンジしそうだ。

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