ところで、WIPにはマスコットキャラクターが存在するのを知っているだろうか。それが、「Ninja Cat」(ニンジャキャット)である。
もともとは、ジェイソン・ハウザー氏が描いた「Welcome to the Internet」の絵をモデルにし、Microsoftの開発チームが社内向けに「小さなジョーク」という感覚で使っていたものであったが、これがだんだん知られるようになり、WIP参加者の間でマスコット的な存在になりはじめたという。そこで、Microsoftの開発チームでは、ハウザー氏と連絡をとり、このデザインをWIPのコミュニティーで使えるようにしたという。
Ninja Catは、ユニコーンに乗った猫がMicrosoftロゴなどに使用されている「窓」をかたどったマークの旗を持っているものが基本だが、その後バリエーションが増え、鯨に乗ったり、恐竜に乗ったり、トラに乗ったりしているデザインも登場。2015年7月のWindows 10提供開始直前には、Ninja Catの壁紙のほか、Ninja Catの壁紙を自分で作れるDIYキットが無償提供されている。
既にTwitter上では、DIYキットを活用したユニークな壁紙が多数公開されている。
また、現在、「Microsoft Store」でNinja Catの壁紙9種類が入ったWindowsテーマ「The Adventures of Ninja Cat」が無償で提供されている。
これらの壁紙の提供についてMicrosoftでは、「WIP登録者に対する、さまざまなフィードバックに対する感謝と、一緒にWindows 10を作り上げていただいた感謝を込めたもの」としている。
Ninja Catのキャラクターを使用したグッズは、各地のMicrosoftカンパニーストアでも販売されている。本コラムでも紹介したように、東京・品川の日本マイクロソフト本社にある「The Microsoft Collection」でも、Ninja Catの絵が描かれたTシャツやステッカーなどが販売されており、好評だという。
その他、2016年の「Windows 10 Anniversary Update」では、タッチキーボードで入力できるWindowsの絵文字にNinja Catの絵文字が追加されるなど、WIP登録者の間では静かなブームになっている。
日本では、まだ認知度が低いNinja Catだが、猫好きが多い日本でもそろそろ注目を集めはじめるかもしれない。
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