Microsoft、「Cortana」端末向け参照設計でQualcommと提携

「Alexa」や「Googleアシスタント」に水をあけられた感のあるMicrosoftのAIアシスタント「Cortana」をサードパーティーメーカーが自社製品に搭載するための参照設計「Smart Audio Platform」と「Mesh Networking Platform」をQualcommが公開した。

» 2018年01月15日 07時22分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Microsoftは1月9日(現地時間)、AIアシスタント「Cortana」をサードパーティー製品に搭載するための参照設計で米Qualcommと提携したと発表した。

 Qualcommの「Qualcomm Smart Audio Platform」と「Qualcomm Mesh Networking Platform」がCortanaをサポートした。これにより、サードパーティーはCortana搭載のスマートスピーカーやサーモスタットなどのスマートホーム家電を作りやすくなる。

 Smart Audio Platformは既に米Amazon.comの「Alexa」と米Googleの「Google Assistant」をサポートしている。Mesh Networking PlatformはAlexaもサポートする。

 cortana 1 「Qualcomm Smart Audio Platform」はAlexaとGoogle Assistantもサポートする

 Microsoftは2016年12月にCortanaをサードパーティ製端末に搭載するための開発キット「Cortana Skills Kit」を公開し、同時にスキル(アシスタントが対応できる命令)キット「Cortana Devices SDK」も公開した。

 Cortana搭載サードパーティー製品としては、昨年10月にHarman Kardon製スマートスピーカー「Invoke」が発売されたが、その後大きな発表はない。

 Microsoftはこの発表で、米Johnson Controls(1985年創業のサーモスタットメーカー)がCortana搭載のサーモスタット「GLAS」を発売することも発表した。価格はまだ発表されていない。3月に予約を開始する見込みだ。

 cortana 2 Cortana搭載のサーモスタット「GLAS」

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