「Alexa」や「Googleアシスタント」に水をあけられた感のあるMicrosoftのAIアシスタント「Cortana」をサードパーティーメーカーが自社製品に搭載するための参照設計「Smart Audio Platform」と「Mesh Networking Platform」をQualcommが公開した。
米Microsoftは1月9日(現地時間)、AIアシスタント「Cortana」をサードパーティー製品に搭載するための参照設計で米Qualcommと提携したと発表した。
Qualcommの「Qualcomm Smart Audio Platform」と「Qualcomm Mesh Networking Platform」がCortanaをサポートした。これにより、サードパーティーはCortana搭載のスマートスピーカーやサーモスタットなどのスマートホーム家電を作りやすくなる。
Smart Audio Platformは既に米Amazon.comの「Alexa」と米Googleの「Google Assistant」をサポートしている。Mesh Networking PlatformはAlexaもサポートする。
Microsoftは2016年12月にCortanaをサードパーティ製端末に搭載するための開発キット「Cortana Skills Kit」を公開し、同時にスキル(アシスタントが対応できる命令)キット「Cortana Devices SDK」も公開した。
Cortana搭載サードパーティー製品としては、昨年10月にHarman Kardon製スマートスピーカー「Invoke」が発売されたが、その後大きな発表はない。
Microsoftはこの発表で、米Johnson Controls(1985年創業のサーモスタットメーカー)がCortana搭載のサーモスタット「GLAS」を発売することも発表した。価格はまだ発表されていない。3月に予約を開始する見込みだ。
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