「Skylake」用のマイクロコードアップデート正式版が、2月5日の週からOEMや業界パートナー向けにリリースされた。
米Intelが配信した、「Meltdown」「Spectre」と呼ばれるCPUの脆弱性への対策パッチで不具合が発生していた問題で、Intelは2月7日、この問題を修正したマイクロコードアップデートの提供を開始したことを明らかにした。
Intelの対策パッチを巡っては、「Broadwell」「Haswell」「Skylake」などのCPUを搭載したマシンで、ファームウェアアップデートの適用後にリブートの回数が増える現象が確認され、Intelが1月22日、現在出回っているパッチの導入を中止するよう、メーカーやエンドユーザーに呼び掛けていた。
その後、原因の究明と問題の解決に当たった結果、2月5日の週に、Skylake用のマイクロコードアップデート正式版をOEMや業界パートナー向けにリリースしたと説明。数日中に、他のプラットフォーム向けのアップデートもリリースする見通しだとしている。
同時に、顧客やパートナーが正式版へ移行する前にテストできるよう、β版のマイクロコードアップデートの提供も続けている。
アップデートはOEMのファームウェア更新を通じてユーザーに配信される見通し。Intelでは「常にシステムを最新の状態に保つことが重要」と強調し、アップデートを受け取ったら直ちに適用するようユーザーに呼び掛けている。
脆弱性対策パッチの導入中止を――「リブート問題」でIntelが呼び掛け
Intelの一部CPU搭載マシン、脆弱性対策パッチ適用でリブート増加
Intel、脆弱性対策パッチによるリブート増加問題やパフォーマンスへの影響について説明
脆弱性対策パッチで6〜8%のパフォーマンス低下 Intelがベンチマーク公表
プロセッサ脆弱性「Meltdown」と「Spectre」のまとめサイト開設Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.