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» 2018年04月26日 07時00分 公開

Mostly Harmless:開発だけじゃない? アジャイルで業務改革がはかどる理由 (2/2)

[大越章司,ITmedia]
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最初にきっちり仕様を決めればよかったのか?

 こんな事態を防ぐには、どうしたらよいのでしょうか? 部長の指示の出し方が悪かったのでしょうか? 最初の指示を明確にしてもらえれば避けられるのでしょうか?

 恐らくそうはいきません。部長自身に具体的なイメージがない場合もあるでしょうし、途中で気が変わったりすることもあり得ます。それでは、どうしたらよいのか?

 「木曜日に指示を受けて、月曜日にいきなり最終版を持って行く」――というのは、ウオーターフォール的な考え方です。それが部長のイメージ通り、という可能性はほとんどないのではないでしょうか。

“イテレーション方式”で対応すると

 私なら、中身はスカスカでもよいので、まずは“ひな型”を作って、「こんな感じでよいのですよね?」と、木曜の夕方にでも部長に見てもらいます。

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 部長も何か具体的なものがあれば、それについてのコメントや指示が出しやすいはずです。言った通りのものが上がってきたとしても、そこで自分の考え違いに気付くかもしれません。

 そこで大まかな方向性が合っていることを確認し、さらに金曜日、もう少し詳細を盛り込んだものを見てもらいます。

 それぞれのレビューに、それほど時間を取ってもらう必要はないでしょう。資料の規模にもよりますが、10〜15分で十分なはずです。ここまでやっておけば、土日をかけて作り込んだ資料がまるっきり使えないという事態を回避でき、修正が必要だとしても、それほど苦労せずに済むでしょう。

 とにかく早め早めに「実物」を見せて、方向性を確かめ、部長(顧客)との合意を積み重ねていくというのが、イテレーションの考え方です。

著者プロフィール:大越章司

外資系ソフトウェア/ハードウェアベンダーでマーケティングを経験。現在はIT企業向けのマーケティングコンサルタント。詳しいプロフィールはこちら


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