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» 2018年05月28日 13時00分 公開

富士通フォーラム2018:財布はいらない、支払いは「手のひら」で LOTTE Cardが目指す買い物の未来とは? (2/2)

[高木理紗,ITmedia]
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「手ぶらで買い物」だけではない、静脈認証決済のメリット

 LOTTE Cardは現在、ロッテグループ傘下で韓国に展開するロッテマートやロッテリア、セブンイレブンなど、10社余りが持つ店舗にHandPayを展開している。そのうち、ロッテワールドタワーにあるセブンイレブンの無人店舗では、入り口に認証ゲートを設け、利用登録を事前に行った顧客の入店管理や、顧客の年齢認証が必要なタバコ、酒類の販売にもHandPayを活用している。

 シム氏は、スーパーやコンビニ、ファストフード店など、顧客が日常的に利用する店舗にHandPayを導入することで、「手のひら静脈認証を使った決済の便利さを身近に体験してもらい、ゆくゆくは日常的に使ってもらいたい」と話す。

 同社は今後、グループ傘下の企業を中心に、HandPayの加盟店をさらに増やしていく考えだ。また、現在導入の中心になっている小売系の店舗だけでなく、映画館などのアミューズメント施設への導入も検討しているという。

 「例えば、事前に映画のチケットを予約し、当日は映画館で手のひらをかざすだけ、というようなチケットレスの仕組みを将来的に作りたい」(シム氏)

手のひら静脈認証が抱える「課題」とは

 富士通では、国内外を含む60カ国の企業や銀行、行政機関でPalmSecureを導入しているという。徘徊(はいかい)して保護された老人の身元特定システムや、年金の不正受給を防ぐための身元認証の自動化、カードや通帳がなくても利用できるATMへの導入など、その導入目的はさまざまだ。

 装置の小型化やPCなどへの埋め込み、直射日光に弱かったスキャナー部分の改良などを進める同社が現在取り組むのは、「手のひらをかざさなくてもいい」静脈認証技術の実現だ。例えば、ある自動車会社からは「運転者がハンドルを握るだけで、静脈パターンを認識して認証できないか」とリクエストされているという。

 「顔認証のように、特に認証を意識した動きを行わなくても、静脈パターンを認証できる仕組みを作りたい」(森氏)

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