初ガツオの季節に高知で開催された「コミュニティリーダーズサミットin高知」。ライトニングトークやディスカッションを通じて分かった、コミュニティーを運営する上で重要な4つのポイントとは。
2018年5月19日に開催された「コミュニティリーダーズサミットin高知」に参加しました。
このイベントは、さまざまな分野で活躍しているコミュニティーのリーダーを、“課題先進県の高知”に招き、一体となって課題解決を目指そうというもの。高知県が主催し、パラレルマーケターで高知県出身、元AWSの小島英揮さんが応援団長のイベントで、しかも初ガツオの季節とあれば、「こりゃ行くしかないでしょ!」というわけで、私もパネルディスカッションに参加したのです。
AWSかいわいの有名人である小島さんから「ヘイ、You、高知来ない?」と誘われた人、IoTの世界で活躍するウフルの八子知礼さんがSNSに次々と投稿するフォトジェニックなカツオ写真に誘惑された人など、きっかけは人それぞれではありますが、全国のコミュニティーで活躍している“情熱あふれる人たち”が高知に集結したのです。
「コミュニティー」が注目されるようになったのは、わりと最近のことなので、まだピンとこない人もいるかもしれません。また、“どうせ内輪の集まりでしょ”と、関心を持てない人もいることでしょう。
私はコミュニティーは、もっとシンプルなものだと捉えています。身の回りのちょっとした気付きや、「こうしたらもっと良くなるのに」という思いなど、“現状を変えたい”という志を持つ人たちが、“知見を共有しよう”という善意に突き動かされて集い、自らの時間とスキルを惜しげもなく投じて小さな改善を繰り返す――。コミュニティーとは、そういう人たちの集う場だと思うのです。
コミュニティーについてそんな風に考えている私が、このイベントを通じて感じたのは、「コミュニティーは信用の貯金箱」という一言につきます。
コミュニティー活動によって個人が何を得られるのかといえば、それは「信用」にほかなりません。この“信用”というものは、実際に移動した距離や会った人の数、かいた汗の量に応じて積み上がっていくもので、決してお金では買えません。
コミュニティーの活動はSNSのつながりに似たところがありますが、「何を言うか」ではなく、「何を実践するか」が重要であるという点において異なります。それはコミュニティーの主催者だけでなく、参加者にも求められます。こうしてコミュニティーの中で積み上がった個人の信用こそが、個人のブランド力につながっていくのでしょう。
前述の小島さんが運営する「CMC_Meetup」や八子さんの「八子クラウド」は、参加者の視点で「コミュニティーがどんなものなのか」を知る上でも、運営する側の視点でもとても参考になるので、ぜひ、頭からダイブしてその醍醐味を実感してほしいと思います。
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