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» 2018年06月21日 08時00分 公開

Windows 10の隠れた目玉機能「プロビジョニング」を使いこなす“3つの提案”横河レンタ・リースの「Win10運用マスターへの道」(4)(2/3 ページ)

[松尾太輔,ITmedia]

2.セルフサービス化する

 企業のIT部門が全ての準備を済ませたデバイスを配布しようとすると、どうしてもスピード感が損なわれてしまいます。PCにトラブルが起きたときや、その復旧についても、IT部門に依頼しなければなりません。

 そこで、配布されたデバイスがユーザーの手元で自動的にセットアップされ、利用できるようにする「セルフサービス化」が注目されているのをご存じでしょうか。セットアップのオプションをいくつか用意することで、今までのように画一的な(そして制約の多い)環境ではなく、ユーザーニーズに合わせた最適な環境の提供も行えるのです。

 もちろん、セットアップによって従業員の生産性を損なうわけにはいきませんし、膨大で煩雑な手順を押し付けるわけにもいかないでしょう。そこで、プロビジョニングパッケージの出番というわけです。職場に限らず、自宅など余裕のあるときにPCをつけっぱなしにしてもらえれば、それだけでPCのセットアップが完了します。再セットアップもしかり。専用のスペースを確保する必要もありません。

 プロビジョニングパッケージは、USBメモリに入れて、初回起動時に読み込ませることができますが、「C:\Recovery\Customizations」に配置することで、初回起動時に自動で実行させることもできます。

photo 起動時にプロビジョニングパッケージを実行させると、このような画面になります

 Windows 10は従来のWindowsとは異なり、再インストールすることなく初期状態に戻せますが、その際の起動も「初回起動」に当たるため、OSの動作がおかしくなったり、アップデートに失敗したりして復旧が必要になっても、企業ごとの環境を反映した初期状態へ、自動で戻せるのです。「PCを回収してOSを再インストールし、再セットアップする」という作業から解放されるだけでも、情報システム部門の負荷は軽くなるでしょう。

 この場合、プロビジョニングのサイレントインストール(自動インストール)に対応していない、一部のアプリケーションのインストールは、ユーザー自身に任せるのが現実的です。多すぎるとユーザーの負担が増えますが、最近のストアアプリであれば、この作業は難しくはありません。

 とはいえ、現状では企業アプリケーションの多くは、従来型のデスクトップアプリでしょう。この場合はインストールに管理者権限が必要になりますが、管理者権限をユーザーに渡さない形で、ユーザー自身でインストールさせるためのソリューションもいくつかあります(弊社では「Flex Work Place AppSelf」という製品を用意しています)。セルフサービス型のOS展開を進めるならば、助けになるはずです。

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