皆さんは、「スマホのセキュリティリスク」と聞くと、知らず知らずのうちに“悪意を持った第三者”を想定していませんか。実は、あなたのプライベートな情報が詰まったスマホをむき出しで置いておく最大のリスクは、もっと身近なところにあるんです――。
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皆さんは、“スマホのセキュリティ”と聞くと、何を思い浮かべますか? 「必ずパスコードロックをかける」「出どころの不明なアプリはインストールしない」――こうした対策は、PCなど他のデバイスと同じくらい重要です。でも、今日はスマホだからこそ特に気を付けてほしい話をしましょう。ユーザーであるあなたが警戒すべきは、そうした「外部からの攻撃」だけじゃないんです。
先日、Togetterでちょっと気になるまとめを見ました。それは、「あるTwitterユーザーがレストランで食事をしていたところ、近くにいた女性客がスマホを置いて席を立ったあと、同席していた男性がそのスマホからSDメモリカード(以下、SDカード)を抜き取っていたのを目撃してしまった」というお話です。
Androidでは、機種によって、本体だけでなくSDカードも暗号化するという機能があります。ただし、暗号化自体はユーザーが設定しなければ行われません。また、いったんSDカードを暗号化してしまうと、PCなど他のデバイスに転送できなくなるなど、利便性が著しく落ちてしまいます。恐らく犯人の狙いはこの女性のスマホにある写真や個人データだろうと考えると、むしろ「スマホ自体を肌身離さず持つ」「画面ロックをかけ、パスコードや生体認証で、本人以外の操作ができないようにする」といった対策の方が現実的でしょう。
この一件が教えてくれるのは、遠く離れたところからネット経由でやってくるサイバー犯罪者と同じくらい、家族やパートナーなど「身近な人」が脅威になり得るという現実です。何となく自覚がある方は多いと思いますが、どうやら同じ悩みを持つ方は世界共通でいるようです。
というのも、セキュリティベンダーのカスペルスキーが2018年2月に発表した「パートナーとの関係性とデジタルプライバシーに関するグローバル調査」で、次のような結果が出たからです。
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