新しいPCを買ったら、セキュリティ対策をするのは当たり前ですよね。でも、ネットに接続して使う掃除機やゲーム機といった“スマート家電”を買った時も、同じように対策していますか? 実は、そうでない機器が増えた結果、恐ろしいことが起きているんです。
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皆さんは新しいPCを買ったとき、「専用のソフトウェアを入れる」といったセキュリティ対策をしていますよね。一方で、スマホから操作できる家庭用のエアコンや監視カメラといった、いわゆる“ネットワークにつながる他の機器”について、同じような対策を考えたことはありますか?
トレンドマイクロの「ウイルスバスター for Home Network」やBBソフトサービスの「Securie(ルーマニアのSOFTWINが手掛けるアンチウイルスソフト『BitDefender』を使っている)」など、家庭内のさまざまなデバイスを“ネットワーク単位で保護する”製品が、最近少しずつ増えています。
かくいう私も、以前「ウイルスバスター for Home Network」を触ったときに、面白い製品が登場したなと思いました。
こうした製品が出てきた意味は、単に今まで企業でわれていたファイアウォールやIPS(Instruction Prevention System:侵入防止システム)、IDS(Instruction Detction System:侵入検知システム)といったものが家庭にも来たというだけではありません。これらのネットワーク保護製品を使うと、自分の家庭内ネットワークにぶら下がっている「デバイス」を可視化できます。
「一体どういうこと? どうしてこんな話をするの?」と思う人もいるでしょうから説明しましょう。例えば、今家庭で使っているPCやスマートフォンが何台あるかは、恐らく皆さん把握できているでしょう。でも、それが「Nintendo Switch」や「PlayStation 4」といったゲーム機やHDDレコーダー、Webカメラといった周辺機器になったら、どうでしょう?
今や家庭で使われる多くの機器が、当たり前のようにネットでつながる時代です。特に、電源をオンにしたときだけネットにつながるようなデバイスは、存在をすっかり忘れられているかもしれません。イーサネットケーブルで物理的につながる機器なら分かりやすいものの、無線LANでつながるようなものは、特に把握が難しいでしょう。
実際に、私がツールを使って自宅の“インターネットにつながる機械”を可視化したところ、想像をはるかに超える数のデバイスを把握でき、実に面白い体験をしました。多分、皆さんの家庭の状況も同じで、実にさまざまなデバイスがネットにつながっていると思います。実はこれ、面白いという以上に“恐ろしい”事実を示しているんです。その理由を、これから説明しましょう。
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