NTTドコモ、慶應義塾大学、東京大学は、スマートフォンを普段通りに利用するだけで集中力を推定できるAI技術を開発。トラックやバスの運転手の勤務時における集中力を予測したり、働き方改革の一環として就業者が自らの集中力を把握し、意識改革を図ったりするといった活用を見込む。
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NTTドコモは2019年4月11日、慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室、文学部心理学研究室、東京大学大学院工学系研究科人工物工学研究センターと共同で、スマートフォンの日常的な使い方から持ち主の「集中力を推定するAI技術」を開発したと発表した。
同技術では、集中力を「判断のスピード」と「判断の正確さ」として定義。スマホの加速度センサーなどのデータ、位置情報データ、アプリの利用履歴データなどから、スマホの使い方や持ち主の行動を約250種類の特徴量として数値化し、AIが特徴量から集中力を推定する。一般に、集中力が低下しているときは、身体の動きが多くなったり、普段よりもスマホの画面を見る回数が増加したりする傾向があることから、こうした行動の変化を観察することで、集中力を推定できるという。
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