Microsoftが「Build 2019」でChromiumベースの次期「Microsoft Edge」の新機能を紹介した。企業のオンプレミスアプリを開ける「IE mode」、新プライバシー設定、情報収集ツール「Collections」などだ。
米Microsoftは5月6日(現地時間)、年次開発者会議「Build 2019」でChromiumベースのEdgeブラウザの新機能を幾つか紹介した。これらの機能は「Collections」を除いてCanaryおよびDev版にローリングアウト中だ。
「Internet Explorerモード」は、重要なオンプレミスサービスをまだEdgeに移行できていない企業ユーザーのために、Edgeで完全なInternet Explorer(IE) 11互換性を実現する。
IEから移行できていない企業ユーザーは現在、社内サービスはIEで、社外ネットワークのWeb閲覧はEdgeで行っているが、これがEdgeのみで済むようになる。
Edgeは既存の「Enterprise Mode Site List」でIE向けレンダリングが必要なWebサイトを検知すると、自動的にIEモードに切り替わる。
MozillaがFirefoxにバージョン65で追加したようなトラッキング防止機能が追加される。Cookieやトラッカーの設定を「Unrestricted(無制限)」「Balanced(バランスのとれた)」「Strict(厳格)」の3つのレベルから選べる。
StrictにすればWeb履歴ベースの広告表示は最小限にできるが、Webサイトによっては正常に表示できなくなる場合もある。
「Collections」は、文字通り情報を集める機能。欲しいカメラや次に旅行したい場所の情報などをWebから集めてまとめ、メールしたりWordやExcelにエクスポートしたりできる。
Edgeのウィンドウに右カラムとしてCollectionsを開いておき、開いているWebサイト上の画像やテキストなど、集めたい情報をコピー&ペーストしていく。これらの画像やテキストはクリックすると元のWebサイトが開ける。
Excelにエクスポートすれば、例えば購入したい商品候補を価格順にソートすることもできる(記事末に転載した動画を参照のこと)。
Microsoft Edgeは現在、Windows、Android、iOS版があるが、“間もなく”macOS版も登場する。
開発者向けの新機能については公式ブログを参照されたい。
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