支出予想額は年平均28.4%増、AIシステムは今後10年にわたって産業を変貌させるIDCの支出額予測発表

IDC Japanが発表した世界のAIシステムに対する支出額予測によると、2023年の支出額は2019年の2.5倍以上に当たる979億ドルになる見込み。IDCは「市場は堅調で、AIが及ぼす破壊的な影響力は、今後10年にわたって産業全体を変貌させていく」と予測している。

» 2019年09月19日 09時58分 公開
[ITmedia]

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 IDC Japan(以下、IDC)は2019年9月18日、世界の人工知能(AI)システムに対する支出額予測を発表した。それによると、2018〜2023年の年間平均成長率(CAGR)は28.4%で、2023年の支出額は2019年の2.5倍以上に当たる979億ドルになる見込み。

 IDCの予測によれば、AIシステムへの支出額が最も大きい業界は小売と銀行で、どちらも2019年の支出額が50億ドル以上になると見られる。小売業界では、自動顧客サービスエージェントやエキスパートショッピングアドバイザー向けが支出額の約半分を占める。一方の銀行業界では、自動脅威インテリジェンス/予防システムや、不正行為分析/調査向けに投資が集中する見込み。IDCは、次いで支出額が大きい業界として、組立製造やプロセス製造、ヘルスケア、専門的サービスを予測している。

支出額が最も大きいのは米国、日本は成長率トップ

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