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» 2019年09月20日 07時00分 公開

週末エンプラこぼれ話:セブン銀行が次世代ATMを発表 顔認証技術やAI活用、カードなしでの手ぶら入出金も (1/2)

顔認証によるカード不要の入出金や、顔認証と身分証明証の読み取りによるコンビニATMでの銀行口座開設に対応。「ATM+」をキーワードに現金の預け払いを超え、生活に便利なサービスをワンストップで提供していく。

[柴佑佳,ITmedia]

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 2019年9月12日、セブン銀行社長の舟竹泰昭氏とNEC社長兼CEOの新野 隆氏が、セブン銀行の次世代ATMを発表した。

左:NEC社長兼CEO 新野 隆氏/右:セブン銀行社長 舟竹泰昭氏

 国内金融機関を中心とする615社との提携と、全国のコンビニエンスストアに設置された25000台のインフラを活用し、ライフスタイルの変革に合わせた新しい社会プラットフォームサービス「ATM+(プラス)」を提供する。

次世代ATMが提供する「ATM+」の世界とは

セブン銀行ATMソリューション部長 深澤孝治氏 セブン銀行執行役員ATMソリューション部長 深澤孝治氏

 セブン銀行執行役員でATMソリューション部長を務める深澤孝治氏は、次世代ATMについて「決済手法や認証方法の変化、ネットサービスの拡大などに伴い、お客さまのライフスタイルが大きく変化しています。次世代ATMは変化に対応し、現金の出し入れにとどまらない、新しい便利をプラスしていきます」と語った。

 次世代ATMの特徴は大きく2つに分かれる。

特徴1.使いやすさ、安心・安全の進化

 筐体(きょうたい)を覆うバイザー(目隠し)を曲面にし、個室のようなプライバシー空間を確保。インターホンの位置を下げて荷物置きを追加し、車いすユーザーや買い物中のATM利用に配慮した。表示画面は2画面一体のディスプレーを採用し、面積は従来機のおよそ2倍。開発段階でアイトラッキングによるユーザーエクスペリエンス検証を実施して、大きな文字とアニメーションで見やすく、分かりやすい表現を実現したという。

左:曲面バイザーでプライバシーを確保 右:2画面ディスプレー

 また、AIを活用して、現金の現金需要予測や故障予測、不審な動きの監視を実施する。不審な動きを検知するとコールセンターに自動通報される。

特徴2.「できたらいいな」をプラス

 新しく搭載された「プラスワンエリア」で、現金の入出金にとどまらない「社会の便利」を提供する。免許証やパスポート、マイナンバーカードを読み取って顔認証カメラの情報とマッチングする本人確認機能を搭載。決済QRコードの読み取りや、非接触ICカードのチャージにも対応する。

左:木目調の箇所が「プラスワンエリア」 右:上部カメラで免許証やパスポートの券面を読み取る

 顔認証カメラは非対面での本人確認を可能とする。従来取引の顔認証追加や、災害時などでカードを紛失した際の現金引き落としにも対応できるとのこと。

筐体上部に搭載された顔認証カメラで本人確認ができる

 発表中、スマートフォンアプリを利用したATMでの銀行口座開設と、顔認証カメラと暗証番号による入出金のデモンストレーションが披露された。口座開設は、アプリに個人情報を入力して本人確認用のQRコードを生成し、プラスワンエリアのリーダーに読み込ませる。その後、本人確認書類と顔認証カメラの映像で本人確認が完了し、口座開設申し込みが完結した。また、顔認証カメラによる入出金は、カメラ認証に続いて暗証番号を入力すれば、カードなしで現金の入出金が可能となった。

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