サイバー攻撃の“DNA”を見分ける McAfeeが公開した新ソリューション「MVISION Insights」とは2019 MPOWER Cybersecurity Summit(1/2 ページ)

McAfeeは、新たな脅威インテリジェンス活用型ソリューション「MVISION Insights」を発表した。急速に広まるサイバー攻撃に“時間”で対抗するという、その中身をCTOが明らかにした。

» 2019年10月11日 07時00分 公開
[宮田健ITmedia]

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 McAfeeは2019年10月1〜3日、米国ラスベガスにて同社のイベント「2019 MPOWER Cybersecurity Summit」(以下、MPOWER)を開催。最終日の基調講演では、McAfeeのSenior Vice President兼CTO(最高技術責任者)であるスティーブ・グロブマン氏が、新ソリューション「MVISION Insights」を解説した。昨今注目を集める“脅威インテリジェンス”活用型ソリューションを、McAfeeはどう実現するのか。

(参考)MPOWER、1日目の基調講演の様子はこちら→“イッツ・アバウト・タイム” マルチクラウドのデータをMcAfeeはどう守ろうというのか?

攻撃キャンペーンをあらかじめ知ることで「対処の時間」を作れ

 McAfeeが2020年中にリリースする予定のMVISION Insightsは、McAfeeが世界各地に持つセンサー情報を基に、各所で発生する脅威情報を収集。それらを「攻撃キャンペーン」としていち早く把握することで、組織内のパッチ適用やアップデート、ポリシー適用に必要な時間を確保するというソリューションだ。

 グロブマン氏は、このMVISION Insightを一から作り上げ、新たな基礎として運用するという。同氏は、そのファーストバージョンを基調講演の中で公開した。

McAfeeのSenior Vice President兼CTOであるスティーブ・グロブマン氏。背後に投影されているのがファーストバージョンの「MVISION Insights」のインタフェースだ

 MVISION Insightsの想定ユーザーは組織のセキュリティアドミニストレーターで、ダッシュボードでは攻撃者による「キャンペーン」が一覧できる。例えば、ランサムウェア「Sodinokibi」が使われた攻撃キャンペーンも、最初に発覚してから世界中に広まるまでに、多少の猶予がある。Sodinokibiは米国および欧州で感染が広がっているが、McAfeeによれば、日本を含む世界各地のセンサーにも着弾している。

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