自律飛行ドローンで送電設備を保守点検、東北電力が試行導入

東北電力とNECは、ドローンを使った送電設備の保守点検手法を試行導入する。NECが開発した「ドローン用送電線自動追尾撮影ソフトウェア」を活用し、危険作業や点検箇所の停電が不要の、安全で効率の高い保守点検が可能になる。

» 2019年10月29日 08時18分 公開
[ITmedia]

この記事は会員限定です。会員登録すると全てご覧いただけます。

 東北電力とNECは2019年10月28日、送電設備の保守点検業務の安全性向上や効率化に向けて、NECが開発した「ドローン用送電線自動追尾撮影ソフトウェア」を活用すると発表した。タブレットに入力された飛行経路に従ってドローンが自律飛行し、送電線を自動的に検知して動画を撮影する。

実証実験の様子 ドローンによる「送電線自動追尾点検」の実証実験の様子(出典:NEC)

 ドローンによる送電線点検は、ドローンが送電線との間隔を適切に保ちながら鉄塔間を飛行する必要がある。風で揺れる送電線と機体の距離を測るセンサーなどが必要だったため、ドローンへの搭載機器重量がかさみ、長時間飛行は難しいとされてきた。

光学検知で安全確保、軽量化で長時間飛行を実現

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ