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» 2019年12月02日 12時45分 公開

AIでMRI画像診断を支援 メッドサポートシステムズとNTTデータが実証実験開始

脳のMRI画像診断をAIで支援するエンジンとビュワーを開発し、これらの有用性を評価。2020年度内の商用提供を目指す。

[ITmedia]

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 メッドサポートシステムズとNTTデータは2019年11月29日、AI(人工知能)を活用した画像診断技術の商用利用を目指した実証実験の開始を発表した。メッドサポートシステムズの画像診断情報システムに関するノウハウとNTTデータのAI技術を組み合わせて、脳のMRI(Magnetic Resonance Imaging)画像に対するAI診断支援エンジンとAI診断支援用ビューアを開発。これらの有用性を評価する。

実証実験の概念図 実証実験の概念図(出店:NTTデータ)

 MRI検査は、1回の診断で大量の画像を撮影し、それらを注意深く読影するため、放射線科医にとって難易度と負荷が高い業務だった。さらに、最近は高齢化の影響で予防目的のMRI撮影が増えており、画像診断の質を確保しつつ、MRI撮影検査を効率化することが課題となっていた。

実際の撮影画像を使用、MRI読影業務の効率化を目指す

 実証実験でNTTデータはAI開発環境を構築し、メッドサポートシステムズから匿名加工された脳のMRI画像の提供を受ける。提供された画像を基にAIエンジンと診断支援用ビュワーを開発して、メッドサポートシステムズが評価する。

 メッドサポートシステムズは、首都圏で4つの医療法人と30のクリニックが参加する医療ネットワーク「メディカルスキャニング」向けに、読影業務のソリューションを提供している。メディカルスキャニングは50台のMRI機器を保有しており、他の医療機関からMRI撮影診断を依頼された患者や、予防目的の人間ドック受診者など、幅広い患者を診察している。メッドサポートシステムズは、開発したAI画像診断システムをメディカルスキャニングの患者に適応し、有効性や業務効率化の効果について検証するという。

 メッドサポートシステムズとNTTデータは、2020年3月までに同システムの有用性を評価し、2020年度内のサービス提供開始を予定する。診察や人間ドックなど、用途に合わせて読影現場の要望や改善事項を反映させる。さらに両社は今後、対象を脳以外の部位のMRI撮影にも広げ、複数部位や複数疾患のMRI撮影に対応可能なAI画像診断支援ソリューションの開発を目指すとしている。

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