道路工事の遠隔操作や自動化に5Gを活用、KDDIらが実証実験に成功

KDDIと大林組、NECの3社は三重県伊賀市で建設中の川上ダムで、5Gを活用した道路造成工事の施工に関する実証実験に成功した。建設機械の遠隔操作や遠隔操作に必要なカメラ映像の伝送、自動運転システムを備えた振動ローラーへの作業指示などに5G通信を活用した。

» 2020年02月17日 09時17分 公開
[ITmedia]

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 KDDIと大林組、NECは2020年2月14日、三重県伊賀市で建設中の川上ダムで5G(第5世代移動通信システム)を活用した道路造成工事の施工に関する実証実験に成功したと発表した。実証実験は2020年2月3日〜14日に実施。道路造成工事の一連の作業を、遠隔操作や自動で実現できることを確認したという。

実証試験の様子 実証試験の模様左上:遠隔操作で掘削した土を積み込む油圧ショベル(写真右)とクローラキャリア(写真左)、右上:遠隔操作で敷き均しをするブルドーザと自動運転で転圧をする振動ローラ、中央下:5Gを活用してリアルタイムに建機を遠隔操作する様子(出典:NEC)

 建設業は労働力不足や技能の継承が喫緊の課題で、省人化による生産性の向上が急務になっている。現在は人手に頼っている測量や出来形の確認といった施工の効率化も求められおり、建機の遠隔操作システムや、センシング技術を活用した現場作業の効率化の需要が高まっている。

5G通信で工事を遠隔/自動化、具体的には?

実証試験の構成 実証試験の構成図(出典:NEC)

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