連載
» 2020年03月10日 07時00分 公開

手口や経緯を知れば、百戦危うからず――セキュリティ事故の先行事例に学ぼう半径300メートルのIT(1/2 ページ)

なんとなく「怪しいな」と思っていたSNSでの詐欺や、なんとなく「聞いたことがあるな」と思っていた過去のセキュリティインシデントには、内情の報告があるものです。犯罪に対抗する最大の武器は「知識」。キャッチアップをしてみましょう。

[宮田健,ITmedia]

この記事は会員限定です。会員登録すると全てご覧いただけます。

 NHKの報道番組が、SNSで見かける「現金プレゼントキャンペーン」の闇に切り込みました。同局はこれまでにも「水増しインフルエンサー」や「やらせレビュー」など、インターネットにまつわる身近な犯罪をテーマに特集を組んでいます。

WEB特集 追跡!謎の“現金プレゼント” | NHKニュース

 今回取り上げた「現金プレゼントキャンペーン」の真実は、そんなものは存在せず、当選者のコメントはサクラ。本当の目的は「お金の誘惑に弱い人のリスト」の作成だったそうです。

これ以上ないほどピッタリのイラストがありました これ以上ないほどピッタリのイラストがありました(出典:いらすとや)

 フェイクの情報にだまされやすい人のことを、同番組内ではネットスラングにならい「情報弱者」と表現していました(なお本来の意味は「ネットの情報にアクセスできる環境を持たない」人などを指すので、誤用にあたると私は思っています)。

 現金プレゼントキャンペーンに参加してしまったユーザーのアカウントは、いわゆる「情報弱者リスト」(情弱リスト)にカテゴライズされます。このようなリストはブラックマーケット上で売買され、より深刻な犯罪の標的になるわけです。

 番組内では「気軽に参加できる」「損することはないと思って」などの理由で応募する人たちの声がありました。もしかしたら読者の身内にも被害者がいるかもしれません。この機会にご家族や子どもたち、知り合いとの会話で話題に出してみてください。詐欺へ対抗する最大の防御策は「知識」なのです。

狙われ続ける“顧客”にならないためには?

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ