AWSやAzureなど、大規模クラウドのニーズ増か 専用データセンター新設のエクイニクスが見込む日本の変化

クラウドの需要増に向けて、事業者向けデータセンターを手掛けるエクイニクスが新たに東京と大阪に3カ所の拠点を設置する。特にAWSやAzureといった“ハイパースケーラー”の需要を見込む同社が国内で進める大規模な投資と、その理由とは。

» 2020年05月18日 07時00分 公開
[大河原克行ITmedia]

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 クラウドの需要が高まる中、コロケーションのデータセンターサービスを展開するエクイニクスが国内拠点を拡大している。同社は、新たに東京に2カ所、大阪に1カ所のデータセンターを開設する計画を発表。これにより、エクイニクスが国内に持つデータセンターは、東京に13拠点、大阪に3拠点の合計16拠点の体制となる。

 Equinixのジェレミー・ドイチュ氏(アジア・パシフィック地域プレジデント)は、「日本では、これまでに約1000社の企業にデータセンターサービスを提供してきた。(注)新設する『xScaleデータセンター』は、これまでとは異なり、ハイパースケーラー向けの用途で活用することになる」と話した。

(注)公開当初は「約2000社の企業にデータセンターサービスを提供」としていましたが、著者の指摘で「約1000社」に修正しました。(2020年5月18日10:48 編集部)

Equinixのジェレミー・ドイチュ氏(アジア・パシフィック地域プレジデント)

 新たなデータセンターは、「Amazon Web Services」(AWS)や「Microsoft Azure」(Azure)などのいわゆる“ハイパースケーラー”と呼ばれる大規模かつ柔軟なスケーリングを要求されるクラウド専用のデータセンターだ。

 従来の「International Business eXchange(IBX)データセンター」とは異なり、新たなデータセンターは「xScale(エックススケール)データセンター」と呼ばれる。拠点ごとの略称も従来型の「TY11」(東京の11番目の拠点を表す)といった呼び方ではなく、「TY12x」になる。

 同社は、xScaleデータセンターがAWSやAzureをはじめ、「Google Cloud」「IBM Cloud」「Oracle Cloud Infrastructure」「Alibaba Cloud」などに対して「既存の(特定の用途や機能にこだわらずに構築された)ホールセール型データセンターとは異なるサービスを提供できる」としている。

大規模クラウドのニーズが鍵に? エクイニクスが語る日本市場の変化とは

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