高度化する金融犯罪に対抗 ラックが金融機関向けに「金融犯罪対策センター」を設立

ラックは、高度化する金融犯罪に対抗するため、同社の知見を金融機関に提供する「金融犯罪対策センター」を設立した。金融犯罪に関する相談や対策支援だけでなく、日本サイバー犯罪対策センターと連携し、金融機関を通じて一般利用者に安全な金融サービスの提供を予定する。

» 2021年06月03日 07時00分 公開
[宮田健ITmedia]

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 ラックは2021年6月1日、フィッシング詐欺やインターネットバンキングの不正送金被害などを未然に防ぐための知見を金融機関に提供する「金融犯罪対策センター」(Financial Crime Control Center:以下FC3)を設立し、活動を開始した。FC3のセンター長には、同社の小森美武氏が就任した。

FC3のロゴ(出典:ラック提供資料)

 スマートフォンでの決済サービスやインターネットバンキングの普及が進み、不正送金や二次元バーコード決済サービスにおける不正チャージなどの金融犯罪が急増している。これを受けて、各サービス事業者や金融機関では被害防止に向けた対策強化の声が高まっている。

 ラックはこのニーズに対して、金融機関やサービス事業者に、最新の犯罪手口への対策を提供するためにFC3を設立した。金融犯罪に関する相談や対策支援だけでなく、日本サイバー犯罪対策センター(JC3)と連携し、金融機関を通じて一般利用者に安全な金融サービスも提供する。

高度化する組織的な金融犯罪に対抗する ラック社長が語る“FC3設立の意義”

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