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» 2021年06月04日 07時59分 公開

めぶきFGの顧客接点の再設計とDX、競争と協調の選択特集:金融DX

業界再編が進む中、地域密着型の成長を求められ、さまざまな競合との顧客サービス改善競争にさらされているのが地銀の置かれた状況だ。めぶきフィナンシャルグループは次の成長に向けてどのような「競争と協調」を実践しているのだろうか。

[ITmedia]

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顧客向け非対面チャネルを拡充する一方、社内向けDXも推進

めぶきFG執行役員 常陽銀行 取締役常務執行役員 五來雄二氏

 めぶきフィナンシャルグループ(めぶきFG)は、常陽銀行、足利銀行を中心に北関東で誇る総合金融サービスグループだ。2020年にりそなホールディングス(りそなHD)と戦略的な業務提携を締結し、2021年3月には新たなバンキングアプリをリリースするなど、デジタル化を積極的に推進する。

 第2次グループ中期経営計画を推進中の現在、グループが目指す姿として「地域の未来を創造する総合金融サービスグループ」を掲げる。基本戦略は「地域とともに成長するビジネスモデルの構築」「生産性向上に向けた構造改革」「価値創造を担う人材の育成」の3つだ。

 めぶきFG執行役員 常陽銀行 取締役常務執行役員 五來雄二氏は「地域の課題はいちだんと多様化するが、コンサルティング機能の強化とグループ総合力を発揮することでお客さま、地域の課題解決、成長支援、円滑な金融サービスを提供したい。デジタル化を積極的に進めることで、お客さまの利便性向上を図るとともに、社内の生産性向上に向けた構造改革を進め、企業価値の向上を図っている」と、直近の取り組みを説明する。

 同行は現在、デジタル化に対応したサービスの拡充やデジタル化による構造改革を推進する。対顧客の視点では、非対面チャネルとしてのアプリ機能の拡充やWeb完結取引の拡大、来店不要な取引の拡大を図る。同時に、有人店舗の統廃合や店頭事務の効率化を進め、その分のリソースをコンサルティング機能の強化に割り当てている。

 社内のデジタル化についも、スマホによる受取書アプリ、GPSを使った訪問管理アプリと、生産性向上とリスク管理向上という相反する課題を同時に解決する目的で、新たな仕組みを独自に構築した。これらのアプリから得られたデータは営業活動などに有効に活用しているという。

めぶきFGにおけるデジタル化推進

本稿は日本IBMが4月15〜16日にオンラインで開催した「The DX Forum 3つのポイントでひも解くデジタル変革の真髄」の講演「めぶきフィナンシャルグループにおけるデジタル化戦略」を再編集した。



りそなHDとの業務提携に見る「競争と協調」

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