もはや安全な場所はない? 情報の「のぞき見」を防ぐためにできること半径300メートルのIT

テレワークやハイブリッドワークが普及して場所を選ばない働き方が進む中、注意が必要なセキュリティ脅威が“のぞき見”です。不正アクセス逮捕者のうち、これを利用して情報収集する犯罪者が増加している今、私たちはどのように対策を講じるべきでしょうか。

» 2021年10月12日 07時00分 公開
[宮田健ITmedia]

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 前回のコラムで、ランサムウェア対策を「セキュリティ界の近代五種」と表現しましたが、あるセキュリティ識者の方に「それは違う」とご意見をいただきました。

 セキュリティとは、セキュリティ担当者一人で複数の競技を行うのではなく、広報や法務担当者、経営者、全ての従業員が同じフィールドで協力するチームプレイである、というご指摘です。これには筆者も完全に同意で、例えが適切ではなかったと痛感しました。あらためて、ランサムウェア対策だけでなく「全てのセキュリティ対策はチームプレイである」ことを強調したいと思います。

 そしてこの「チーム」とは、企業組織だけでなくサイバー攻撃者以外の全てのメンバーを指すのかもしれません。

「のぞき見防止」から見えたこと

 先日、セキュリティ企業のラックが非常に分かりやすいソリューションを発表しました。テレワークの普及で注目されている、ある“攻撃”を、PCに内蔵されたデバイスで防ぐというものです。もしかしたら下記の画像を見ただけでも、ソリューションのイメージが湧くかもしれません。

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