サプライチェーンマネジャーが考える「サプライチェーン」は実は実態のごく一部でしかない。競争力を高めるためにマネジャーに必要な3つの異なる視点とは。今後対応が求められる新たな課題を見ていく。
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サプライチェーンとは、一般的には何らかの商品において、材料や部材、部品から組み立てや加工プロセスを経て出荷され消費されるまで、あるいは消費後のリサイクルまでの一連の流れを指す。だが、このサプライチェーンにどの立場で関与するかによってその説明は大きく異なる。小売業者、製造業者、輸送事業者に「サプライチェーンとは何か」と問えばまったく異なる回答が帰ってくるだろう。全てのチェーン(連携)は、全体の利益のためにそれぞれが明確で重要な役割を果たしているのだが、それ故に担当領域が異なると答えがまったく異なるのだ。
今日のサプライチェーンマネジャーにとっての課題は、直接製品に影響を与える内部要因と外部要因の両方を知るだけでなく、チェーン全体の関係者の視点からはそれぞれがどう見えているかも把握する必要があることだ。
テキサス州のエルパソやメキシコの国境の町シウダー・フアレスは米国物流ハブとして知られる。こうした場は、アングロサクソンの制度と東アジアの企業力学、ラテンアメリカの人間関係構築が組み合わせられた特殊な経済文化を持つ。この地域で活躍するのがサプライチェーンのエグゼクティブたちだ。
サプライチェーンを扱うに当たって、まずはサプライチェーンが何を意味するかを整理しておこう。Supply Chain Dive編集部はサプライチェーン内の専門の役割ごとに次の3つの異なる定義があると考える。
さて、この3つの定義をサプライチェーンマネジャーはどう読んでいるのだろうか。意外にも「電話とデータ」がカギを握る場面もあるという。
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