SaaS支出の最適化はIT資産管理戦略の小さいが確実な一歩となる。「30%は無駄遣い」と指摘されるSaaS支出を最適化するために重要なのは、容易に達成できる改善目標を特定することだ。
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IT資産の管理者は、予算上のプレッシャーをもたらすさまざまな要因に直面している。パンデミックや経済への影響、競合他社、従業員、サプライヤー、株主、政府の規制などによって、包括的なIT資産管理戦略を立てる必要性が生じているのだ。
コスト急騰を避けることは最優先事項だが、重要な問題が残る。それが無駄使いだ。米国の調査会社Gartnerは、「2020年のSaaSに関する支出は1020億ドルに上るが、SaaSの30%以上が未使用だった」と推定する。
SaaS資産管理イニシアチブを採用するチームは、大きな見返りが期待できる。SaaS管理はテクノロジー価値最適化(TVO:Technology Value Optimization)の重要な要素だ。これによって企業のIT資産全てを可視化できる。TVOはクラウドや物理デバイス、オンプレミスデータセンター、仮想マシンに存在するサイロを排除する。
TVOの一部としてのSaaS管理は、IT資産に関する明確なデータを把握することでソフトウェアライセンスと支出の適切な全額を予測すると同時に、リスクとコンプライアンスを管理する。SaaS管理には次の3点が含まれる。
SaaS支出を最適化するに当たって重要なのは、容易に達成できる改善目標を設定することだ。次の4つのガイドラインは、企業がSaaSの過剰支出を削減するための達成可能な手順の実施に役立つ。
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