米当局、ロシアによるbotネットを撲滅する作戦を決行 該当ルーター保持者は要注意

米司法省が2022年3月に実施された裁判所公認のサイバーセキュリティオペレーションを発表した。同オペレーションはロシア連邦軍参謀本部情報総局が関与して構築したとされるbotネットの破壊を目標とした作戦で、一定の成果を挙げたという。

[後藤大地，有限会社オングス]

　米司法省（DOJ: United States Department of Justice）は2022年4月6日（現地時間）、ロシア連邦軍参謀本部情報総局（GRU）が関与して構築したとみられるbotネットを破壊する作戦を2022年3月に実施したと発表した。

　同発表によれば、作戦は成果を挙げ、「Cyclops Blink」と呼ばれるマルウェアの活動を抑えることに成功したとされる。

米司法省がロシア連邦軍参謀本部情報総局が管理するとみられるbotネットを破壊したことを発表（出典：米司法省のWebページ）

マルウェア感染したルーターはユーザーが除去処理を行う必要あり

　今回発表されたサイバーセキュリティオペレーションについて、時系列で見ていく。