“データを活用する”にはデータを適切に管理する「データガバナンス」が必要不可欠です。どのように構築すればいいのでしょうか。ポイントを紹介します。
この記事は会員限定です。会員登録すると全てご覧いただけます。
攻めの企業経営に求められる3つのデータトレンドを解説する本連載。前編では「AI」(人工知能)「人材開発」の重要性をお伝えしました。
後編となる本稿では、3つ目の「ガバナンス」と今後重要になると予測される「データやAIの倫理的な活用」と「データの公平性」について解説します。
データがビジネスの中心、ビジネスそのものになりつつある昨今、データのプライバシーや活用に関する規制を踏まえつつ、コンプライアンスに準拠し、社会的責任を果たすことが企業には求められています。そのためにはデータを管理する方針「データガバナンス」を決定し、整備することが重要です。
高品質で信頼できるデータに基づく意思決定は、リスクを低減してビジネスを成功に導きます。ビジネス利用するデータ量の増加に伴い、企業は権限委譲と管理のバランスを取りつつ、データを保有するIT部門だけでなく業務部門も巻き込み、全員が目標を共有して包括的に新たなデータガバナンスを構築することが求められています。
例を挙げると、IT部門は組織全体に影響を与える、系列やデータカタログ、標準、検証ルール、メタデータ管理、アーキテクチャなどについてガバナンスの基盤を確立し、必要に応じてビジネス部門に適切なコントロール権を提供するといったアプローチが考えられます。これによってビジネス領域で深い知見を持つドメインエキスパートは信頼性や発見、革新を可能にしつつ、ビジネスの問題を文脈に沿って解決できるようになります。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.