Windows 8.1が2023年1月10日でサポートを終了します。Internet Explorerのときと同様の混乱も予想されますので、しっかり準備しておきましょう。“サポート切れOSでも使えるから使う”という考えはあらためる必要がありますよ。
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筆者は半年おきに歯科検診を受けるようにしています。子供のころはちょっとした虫歯もガリガリと削って詰め物をされていましたが、最近の歯医者は治療前にレントゲン写真をモニターに映し、説明を受けてから施術するといったようにIT化が進んでいる印象です。
かかりつけの歯医者は非常に丁寧に治療や定期検診をしてくれるのですが、唯一の気掛かりは目の前のモニターに映るUIが、何となく「Windows Vista」(2017年サポート終了)っぽいことです。うーん……。
「Windows 8.1」が2023年1月10日にサポート終了を迎えます。2022年6月には「Internet Explorer」(以下、IE)のサポート終了が大きな話題になりましたが、Windows 8.1にもあと6カ月で同じことが起きます。
サポートが終了すれば、脆弱(ぜいじゃく)性のアップデートも提供されなくなります。サポート終了後のOSにアップデートが適用された事例はこれまで何度かありますが、それは本当に大きな影響のある脆弱性やサイバー攻撃が発生した場合に限るため、それを期待しての運用はお勧めできません。そのためWindows 8.1を利用している組織は、半年の間に移行計画を立てる必要があるでしょう。
本件に関しては情報処理推進機構(IPA)も注意喚起を発行しています。
IEのサポートが終了したとき、一部のユーザーから「何で今、急に」といった意見があり大きな話題となりました。しかし実際、IEに限らずソフトウェアやOSのサポート終了については非常に早いタイミングで告知されます。
Microsoftの製品については、既に「2027年にサポートが終了する製品」というドキュメントも公開されています。組織のIT資産を管理する方は、一通りのサポート終了期間を頭の片隅に置いておく必要があるかもしれません。
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