Samsungが発表した新たなデジタルウォレットはユーザーが暗号資産を保有でき、さらに身分証明書やデジタルキー、クレジットカードなどを整理できるようだ。デジタルウォレット市場の潮流を読む。
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Samsungは2022年6月16日(現地時間)、暗号資産や身分証明書、デジタルキー、クレジットカードなどを保有できる新たなデジタルウォレット「Samsung Wallet」を発表した。従来のブロックチェーンウォレットと統合され、暗号資産などを安全かつ明瞭に把握できるようになる。Samsung Walletは同社の携帯電話端末である「Galaxy」のユーザーが対象だ。
SamsungはAppleやGoogleが提供するデジタルウォレットアプリとの競争に直面している。Insider Intelligenceの調査によれば、デジタルウォレットユーザー数はSamsung Payで1680万人、ライバルのGoogle Payは2710万人、Apple Payは4720万人となっている(注1)。
Samsungは、ユーザーが1回のスワイプのみで決済カードやポイントカード、会員カードにアクセスできるように、ウォレットのユーザーインタフェースを改善した。Samsung WalletにはSamsung Passの機能も含まれており、消費者はパスワードや生体認証を利用してアプリやサービスにログインできる。
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