J&Jのダン・ファクナーCEOはコスト増加のきっかけとなったERPの移行を「当社のサプライチェーンを強化するために最も必要な変化」と呼ぶ。
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米国の小売業者であるJ&J Snack Foods(以下、J&J)は2022年5月、新しいERPシステムへの移行に伴う問題で生産が滞り、2022年第2四半期に推定2000万ドルの収益を失ったと発表した(注1)。
J&Jは新しいERPシステムへの移行を、「一般的に企業の生産力が落ちる」といわれるタイミングで実施した。結果としてERPの導入は同社にとって大きな逆風となり、冷凍食品を含む一部の製品ラインの生産に支障をきたした。
CFO(最高財務責任者)のケン・プランク氏は「ERP導入の遅れとインフレの進行が相まって利益率に大きな影響を及ぼした」と述べた。
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